*春のめぐみ・イタドリ編

 

イタドリは、痛みを取るからイタドリというらしい。

痛みがないと食べてはいけないわけではないから

遠慮なく食べてほしい山菜だ。

子供の頃、山に冒険に入り、

生えているイタドリをポキポキ折っては皮をむき、

そのまま酸っぱい茎をかじったものだ。

生で食べたところで美味しいわけではないのだが、

子供には楽しい遊びの一つだった。

あの酸味はシュウ酸なので、食べ過ぎてはいけない。

見た目は特に美味しそうでもないのだが、

アク抜きして調理すると酸味が取れ、

以外とこれが旨いのだ。

もうそろそろ茎もグングン伸びて、筋が硬くなってしまうから、

若くて柔らかそうなのを見つけたら、

一度食べて見た方がいいと思う。

 

*イタドリのアク抜き

 

①生えているイタドリをUの字に曲げると、ポキっと折れる場所がある。

そこから上を使う。

②葉は取って、包丁やピーラーで皮をむく。

③大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かす。

沸騰させず、80度くらいで火を止める。

④そこに、皮を剥いたイタドリを投入する。

1〜5分、少ししなっとし、イタドリの色が緑から黄色っぽくなるまで。

茹ですぎるとシャキッと感がなくなるので短めに。

⑤冷水に取り、1日置く。

途中水を変える。酸味がなくなるまで。

これでアク抜きが出来たので、後は好みで味付けする。

味噌や醤油で炒めると美味しい。

 

*野草・山菜を食べる知恵

今日の晩御飯のおかずは、

イタドリの野蒜醤油炒め、

蕗の炊いたん、

ウドの葉のキンピラ、

焼いた厚揚げのヨモギ味噌乗せ、を頂いた。

ご飯が進む、山菜づくし。

デトックスし過ぎだったかな?

春の野草や山菜は多彩だ。

ヨモギ、筍、野蒜、山独活、

三つ葉、イタドリ、コゴミ、たらの芽、蕗、カンゾウ

藤の花、ギシギシ、スイバ、ハコベ、セリ、ツクシ…

どれも人が食べようと思って栽培したのではなく、

勝手に生えているものばかりだ。

春は畑の野菜がなくなる季節でもあるから、

こんな自然に生えている野草や山菜はとてもありがたい。

アク抜きなどの手間はかかるけれども、

栽培するという手間はない。

 

今が旬の孟宗竹には、シロコとクロコというのがあって、

シロコはずんぐりむっくり、外皮は薄い茶色をしている。

クロコはすらっとスリムで、皮は濃い茶色である。

クロコよりもシロコのほうが身が軟らかい。

蕗はいたるところに生えているし、今頃ならあく抜きも手軽。

しかも、美味しいとくれば食べない手はない。

あく抜きに時間をかければ、夏頃まで食べれる。

野草や山菜には、それらにとてもよく似ているけれど、毒があって食べてはいけないものがある。

例えば三つ葉に似たキツネのボタンという草は毒があり、

セリもドクゼリという似たものがある。

うちの畑にもセリが生えているが、

いまだにセリなのか、ドクゼリなのか判断できず、

食べれていない。

自然に生えているものなだけに、

確信をもって収穫する必要がある。

野草や山菜は宿根草であったり、球根であったりするから、

毎年同じ所から生えてくる。

何処から何が生えてくるかは、

何年か見ていれば分かるようになってくる。

野草や山菜はパワーが強いから、沢山食べる必要はない。

食べきれない程の量を取って処分してしまうことになったり、次の年から出なくなってしまった、なんてこともある。

都会に住んでいると、野草や山菜を取る機会が少ないから、

ここぞとばかりに取り尽くしてしまうこともあるようだ。

来年の分や、次に取りに来る人の分を置いておくという気持ちも必要だろう。

でないと、もう生えている場所を教えてあげれない、

ということになってくる。

筍など、取り尽くしてくれた方が良いものもあるのだが…

野草や山菜を食べようと思うと、

様々な知識や経験が必要であるが、

毎年少しずつでも智慧を付けていきたいものである。