*春の恵み・ヨモギ編

3月、気温が20度近くになってくると、

待ってましたとばかりに顔を出すヨモギ。

寒い冬の間は地上部は枯れ、いなくなったのかと思いきや、

何のことはない土の中で休養を取り、

力を蓄え、時が来るのを待っているのだ。。

同じ頃、地中から顔を出してくれるのが、

こちらのカンゾウ。

藪カンゾウや野カンゾウは山の土手や、畑の片隅に生えている。

春は新芽を食べ、夏には蕾を食べることができる。

葉はシャクシャクとした韮を束にしたような食感で食べ応えがあって、とっても美味しい、野草の中では1,2を争う私の大好物である。

茹でて味噌や酢で合えても良いし、汁物でも炒めてもよい。

畑の野菜が不足しがちな春のお助け野草なのだ。

夏の蕾はさっと茹でて、和え物がいいかな。オレンジ色で彩りも美しい。

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畑に植えておいてくれたおばあよ、ありがとう。

そうやって季節のモノを体に取り入れることで、その季節に合った体に少しづつ整えていく。

季節のモノをその季節にいただける、ということは本当に豊かだな~と思う。

と同時に、その季節のモノを、いただく知恵も必要なのだ。

・・・

ヨモギはその辺にしらっと生えている。

どれがヨモギか知っていて、どこに行けば食しても安全なヨモギが生えているか知っている、

という知恵も必要だろう。

うちは畑にヨモギがたくさん生えている。

私が子供の頃、うちのおばあはそのヨモギを軒先に干していたのを覚えている。

ヨモギ餅にしたり、風呂に入れたり、お茶にしたりと

利用していたに違いない。薬効を理解していたかどうかは定かでないが。

ヨモギが生える季節になると、鎌を握ってしめしめとヨモギを摘んでいた姿が目に浮かぶ。

が、残念なことに、その利用方法は私に伝えてはくれなかった。

今時、そんなものだ。

ヨモギを当たり前に使っていた時代は終わったのだろ。

まさか、孫の私がヨモギを欲するなんて夢にも思わなかったのだ。

ヨモギに限ったことではないが、残念がってもしょうがない。

そんなことを考えながら、ヨモギペーストを作るのだ。

*ヨモギペーストを作る

①ヨモギの新芽を両手で持てるくらい摘んでくる。

水でよく洗い、茎が硬そうなら葉の部分だけにする。

②お湯を沸かし、重曹を小さじ1ほど入れる。

③ヨモギを5分ほど茹でる。

④軟らかくなったら、水にとり、10分ほど水にさらし灰汁を抜く。

灰汁も薬効のうちなので、適当に。

⑤強い繊維があるので包丁で細かく切っておく。

⑥すり鉢であたる。

ペースト状になったものを小分けして冷凍しておけばいつでも使える。

*ヨモギ団子

またの名を、草餅、という。

和菓子の定番、あの青臭さが春の匂いで美味しいよな~

①団子粉250gに熱湯200mlを加えよくこねる。

②沸かした湯の中に、こねた団子を2つに分けて入れ、5分ほど茹でる。

③団子が浮いてきたらすり鉢に取り、ヨモギペースト50gを入れこねる。

④適当な大きさにちぎって丸める。

※塩団子にするなら④の前に塩を少々加え丸める。

餡子を入れても、そのままでも、甘く食べたいなら自作の米飴ときな粉をかけてもいいな。

*ヨモギみそ(和風)

ヨモギペースト50g

手前味噌大2 (またはにんにく味噌)

みりん大1

黒ゴマ大2 (ピーナッツや胡桃でも)

塩糀大1(なければ塩や醤油で)

ゴマ油大2

材料をすり鉢で気が済むまで、もしくは体力が続くまであたる。

フードプロセッサーを使っても、繊維が強くて回らず、

結局すり鉢の方が早かった。

にんにく味噌というのは、にんにくを味噌に漬けておいただけのもの。

にんにくの保存にもなるし、味噌ににんにくの香りもついて、調味料として使えるので、

にんにくが目を出す9月頃に作っておくと重宝する。

ヨモギ味噌はお餅に乗せたり、パンに塗って焼いても美味しい。もちろんご飯のお供にも。

*ヨモギ味噌(洋風)

ヨモギペースト

刻んだ胡桃

にんにく味噌

みりん

菜種油

適当につくったので分量は分からない。

バジルソースのヨモギ版と思ってもらって、パスタやトーストに使える。

ヨモギの効能はネットで調べればたくさん出てくる。

なにせ鉄分が豊富で食物繊維もほうれん草より多いといううわさである。

食べるだけでなく、白ゴマ油で作るヨモギオイルは皮膚トラブルには万能。

作り置きしておくと重宝する。

*ヨモギオイル

①ヨモギの新芽300~400g

よく洗って水気を切る。

②土鍋に白胡麻油500ml入れ、ヨモギをひたし、ごく弱火で30分煮る。

③熱いうちに晒しで濾す。

④瓶に入れて保存する。

皮膚の湿疹、アトピー、乾燥肌、虫刺され何でも使える。

使い道はまだまだあるであろうヨモギ。

ハーブの女王、万能ハーブと呼ばれ、

さぞかしプライドもお高いだろうと思いきや

そこら辺にしらっと生えているところは日本の謙虚な土地柄だろうか。

ただでやるから使ってくれとばかりに生えている、とってもお得な薬草である。